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令和3年・2021年(12月試験) 問12-3 借家権

【問題】賃貸人Aと賃借人Bとの間で令和4年7月1日に締結した一時使用目的ではない建物賃貸借契約について、建物の転貸借がされている場合において、本件契約がB(転貸人)の債務不履行によって解除されて終了するときは、Aが転借人に本件契約の終了を通知した日から6月を経過することによって、転貸借契約は終了する。

【問題】賃貸人Aと賃借人Bとの間で令和4年7月1日に締結した一時使用目的ではない建物賃貸借契約について、建物の転貸借がされている場合において、本件契約がB(転貸人)の債務不履行によって解除されて終了するときは、Aが転借人に本件契約の終了を通知した日から6月を経過することによって、転貸借契約は終了する。
【解答】

誤り

【解説】

転貸借があった場合において、AB間の賃貸借契約について、賃借人Bの債務不履行によって、解除されて終了するときは、賃貸人Aが転借人に対して、建物の明渡しを請求することができ、請求を受けた時に、転貸借契約は終了となります。

賃貸借契約の終了と転貸借の終了の関係

tentaisyaku-syuryo

① 賃貸借契約の合意解除

賃貸借契約期間中にAB間の話合いによって、AB間の賃貸借契約を解除した場合、勝手にAB間で解除しているので、賃貸人Aは「賃貸借契約が終了したから、Cさん建物返して!」と転借人Cに主張することはできません。つまり、転貸借契約は当然には終了しません。

② 賃貸借契約の「期間満了」もしくは「解約申入れ」により終了

この場合、いきなり、「AB間の賃貸借契約が終了したから、Cさん建物返して!」と言われも、転借人Cは困ります。そのため、賃貸人Aが転借人Cに対して「賃貸借契約は終了します!(しました!)」と通知することで、通知した日から6ヵ月を経過したとき転貸借は終了します。AがCに対抗するためには転借人Cへの通知が必要ということです!賃借人Bには通知不要です。

③ 賃借人の債務不履行による賃貸借契約の解除

賃借人Bが賃貸人Aに対して、家賃を払わなかった(債務不履行の)場合、Aは賃貸借契約を解除できます。そして、判例では、賃貸借契約を解除する際に、「転借人Cに対して支払の機会を与える必要はない」としています。また、賃借人Bの債務不履行による解除の場合、賃貸人Aが転借人Cに目的物()の返還を請求したときに転貸借は終了します。つまり、転借人Cはすぐにでも建物を明け渡さないといけなくなります。


令和3年・2021年(12月試験)の宅建過去問

問1 自力救済(判決文) 1 2 3 4
問2 相隣関係 1 2 3 4
問3 成年被後見人 1 2 3 4
問4 売買契約 1 2 3 4
問5 代理 1 2 3 4
問6 物権変動 1 2 3 4
問7 相続 1 2 3 4
問8 1 2 3 4
問9 売買契約・賃貸借契約 1 2 3 4
問10 1 2 3 4
問11 借地権 1 2 3 4
問12 借家権 1 2 3 4
問13 区分所有法 1 2 3 4
問14 1 2 3 4
問15 都市計画法 1 2 3 4
問16 都市計画法(開発許可) 1 2 3 4
問17 建築基準法 1 2 3 4
問18 建築基準法 1 2 3 4
問19 宅地造成等規制法 1 2 3 4
問20 土地区画整理法 1 2 3 4
問21 農地法 1 2 3 4
問22 1 2 3 4
問23 登録免許税 1 2 3 4
問24 1 2 3 4
問25 地価公示法 1 2 3 4
問26 契約書面(37条書面) 1 2 3 4
問27 8種制限 1 2 3 4
問28 監督処分・罰則 1 2 3 4
問29 免許 1 2 3 4
問30 広告 1 2 3 4
問31 報酬
問32 1 2 3 4
問33 媒介契約
問34 宅地・建物の定義 1 2 3 4
問35 35条書面 1 2 3 4
問36 免許 1 2 3 4
問37 1 2 3 4
問38
問39 保証協会 1 2 3 4
問40 契約書面(37条書面) 1 2 3 4
問41 取引士
問42 契約書面(37条書面) 1 2 3 4
問43 クーリングオフ
問44 35条書面 1 2 3 -
問45 住宅瑕疵担保履行法 1 2 3 4
問46 住宅金融支援機構 1 2 3 4
問47 不当表示法 1 2 3 4
問48 統計
問49 土地 1 2 3 4
問50 建物 1 2 3 4