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【問題】
譲渡所得の特別控除額（50万円）は、譲渡益のうち、まず、資産の取得の日以後５年以内にされた譲渡による所得で政令で定めるものに該当しないものに係る部分の金額から控除し、なお控除しきれない特別控除額がある場合には、それ以外の譲渡による所得に係る部分の金額から控除する。

正しい

総合課税の譲渡所得については、50万円の特別控除があります。

この50万円については、①始めに資産の取得の日以後5年以内にされた譲渡による所得（短期譲渡所得）から控除し、それでも控除しきれない場合、②上記①以外の譲渡による所得（長期譲渡所得）から控除します。

【具体例】

同じ年に①ツボの売買と②絵画の売買を行ったとします。

• ①ツボを10万円で購入して、50万円で売却した（所有期間４年）→譲渡益40万円＝短期譲渡所得
• ②絵画を30万円で購入して、60万円で売却した（所有期間６年）→譲渡益30万円＝長期譲渡所得

同じ年の中で、控除できる金額が50万円です。

上記の場合、短期譲渡所得である①から40万円を引きます。
すると、50万円-40万円で、10万円控除できるお金が残ります。

その後、②の譲渡益30万円のうち、10万円を控除して、譲渡益（譲渡所得）は20万円となります。

※　ちなみに、長期譲渡所得が残った場合、譲渡益（譲渡所得）はさらに「２分の１」ができるので、長期譲渡所得の方が税負担が少なくなります。