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【問題】
指名債権の性質を持つ預託金会員制ゴルフクラブの会員権の譲渡については、ゴルフ場経営会社が定める規定に従い会員名義書換えの手続を完了していれば、確定日付のある債権譲渡通知又は確定日付のある承諾のいずれもない場合でも、ゴルフ場経営会社以外の第三者に対抗できる。

 

【解答】
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預託金制ゴルフクラブの会員権の譲渡　→　確定日付のある「ゴルフ場経営会社への会員権譲渡の通知」もしくは確定日付のある「ゴルフ場経営会社の承諾」が第三者への対抗要件

【解説】

預託金制ゴルフ会員権とは、お金をゴルフ場経営会社（債務者）に預けることで、お金を預けた者（債権者）に与えられる施設利用権です。

お金を預けた者は会員の資格が与えられ、 優先プレー権・預託金返還請求権を持ちます。

この「預託金性ゴルフ会員権」の宅建の中で勉強している債権と同じように考えます。

まず、会員がゴルフ場経営会社にお金を払って「預託金制ゴルフクラブの会員権」を取得します。この会員が「会員権」を別の者に譲渡した場合、

「会員権の譲受人」が第三者に対抗するためには、「①会員権の譲渡人からゴルフ場経営者に対する通知（確定日付のある証書で行う事）」

もしくは「②ゴルフ場経営者の承諾（確定日付のある証書で行う事）」が必要です。

したがって、どちらもない場合、会員権の譲受人はゴルフ場経営会社以外の第三者に対抗できないので誤りです。

※指名債権とは、債権者が特定されている債権のことです。例えば、ＡがＢにお金を貸した場合の貸金債権の債権者はＡですし、ＡがＢに土地を売った場合の代金債権の債権者はＡです。つまり、宅建試験で出題される債権のほとんどが指名債権と考えてよいです。