独学合格プログラム

平成18年 問7-4 保証

【問題】
A銀行のB社に対する貸付債権につき、Cは、B社の委託を受けその全額につき連帯保証するとともに、物上保証人として自己の所有する土地に担保設定している。DもB社の委託を受け全額につき連帯保証している。保証人各自の負担部分は平等である。A銀行とB、C及びDとの間にその他特段の約定はない。この場合について、Dが、Aに対して債権全額につき保証債務を履行した場合、Cの物上保証の担保物件の価額相当額につきCに対する求償権を取得する。

 

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【問題】
A銀行のB社に対する貸付債権につき、Cは、B社の委託を受けその全額につき連帯保証するとともに、物上保証人として自己の所有する土地に担保設定している。DもB社の委託を受け全額につき連帯保証している。保証人各自の負担部分は平等である。A銀行とB、C及びDとの間にその他特段の約定はない。この場合について、Dが、Aに対して債権全額につき保証債務を履行した場合、Cの物上保証の担保物件の価額相当額につきCに対する求償権を取得する。

 

【解答】
×

負担部分を超えて弁済をした場合、「負担部分を超える部分」については他の連帯保証人に求償できる

【解説】

問題文の状況は下図のとおりです。

H18-7-4

連帯保証人はCとDの二人おり、保証人各自の負担部分は平等ということは、C、Dの負担分は債務の1/2に相当する部分です。例えば、A銀行がB社に対して1000万円の貸付債権を有していた場合、CとDの負担部分はそれぞれ500万円ということです。この場合においてDが全額(1000万円)弁済をすると、他の連帯保証人Cに対して、負担部分500万円を超えた部分=500万円について求償(請求)をすることができます。本問は「Cの物上保証の担保物件の価額相当額」と記述されているので誤りです。担保物権の価額は関係ありません。

今回の問題をもう少し詳しく解説します。

連帯保証人Dが全額弁済することで、債権者A銀行が有する「貸付債権」が当然に連帯保証人Dに移転します(法定代位)。

つまり、イメージとしては債権者がA銀行からDに変わったわけです。

上記事例で言えば、Dは1000万円の求償権を得ることになります。

この場合、Dは主たる債務者B社に対しては弁済した全額(1000万円)を求償(請求)する権利を有し、一方、連帯保証人Cに対しては、「負担部分を超える部分(500万円)」を限度として求償(請求)できます。

もちろん、Bから1000万円を返してもらえば、Dの1000万円の求償権は消滅し、他の連帯保証人Cからは1円も求償を受けることができません。

もし、Dが連帯保証人から500万円を返してもらえば、500万円分の求償権は消滅するので、残りの500万円だけをBから求償を受ける形になります。


平成18年・2006年の過去問

問1 民法その他 1 2 3 4
問2 代理 1 2 3 4
問3 停止条件 1 2 3 4
問4 共有 1 2 3 4
問5 抵当権 1 2 3 4
問6 請負契約 1 2 3 4
問7 保証 1 2 3 4
問8 債務不履行 1 2 3 4
問9 委任 1 2 3 4
問10 賃貸借 1 2 3 4
問11 不法行為 使用者責任 1 2 3 4
問12 相続等 1 2 3 4
問13 借地権 1 2 3 4
問14 借家権 1 2 3 4
問15 不動産登記法 1 2 3 4
問16 区分所有法 1 2 3 4
問17 国土利用計画法 1 2 3 4
問18 都市計画法 1 2 3 4
問19 都市計画法 開発許可 1 2 3 4
問20 都市計画法 開発許可 1 2 3 4
問21 建築基準法 1 2 3 4
問22 建築基準法 1 2 3 4
問23 宅地造成等規制法 1 2 3 4
問24 土地区画整理法 1 2 3 4
問25 農地法 1 2 3 4
問26 所得税 1 2 3 4
問27 印紙税 1 2 3 4
問28 1 2 3 4
問29 地価公示 1 2 3 4
問30 免許の基準 1 2 3 4
問31 免許など 1 2 3 4
問32 取引士 1 2 3 4
問33 重要事項説明書 1 2 3 4
問34 営業保証金 1 2 3 4
問35 1 2 3 4
問36 取引士 1 2 3 4
問37
問38 業務上の規制 1 2 3 4
問39 8種制限 1 2 3 4
問40 業務上の規制 1 2 3 4
問41 宅建業法複合 1 2 改正民法に伴い削除 4
問42 業務上の規制 1 2 3 4
問43
問44 1 2 3 4
問45 監督処分 1 2 3 4
問46 住宅金融公庫法
問47 1 2 3 4
問48 統計
問49 建物 1 2 3 4
問50 土地 1 2 3 4