独学合格プログラム

【問題】
宅地建物取引業者Ａが、自ら売主となって宅地建物取引業者でない買主Ｂと建物 （完成物件） を売買する場合に関して、Ｂが手付を支払った後、代金の一部を支払った場合は、Ａは、手付の倍額を償還することによる契約解除はできない。

 

【解答】
○

解約手付による解除　→　相手が履行に着手するまでの間でないと行えない

【解説】

まず、売主が宅建業者で、買主が非宅建業者の場合、買主が支払った手付金は「解約手付」として扱います。

そして、解約手付とは、

①　買主は、売主が履行に着手するまでであれば手付を放棄して契約解除ができ、

②　売主は、買主主が履行に着手するまでであれば手付の倍額を償還することにより契約解除ができる性質をもったものです。

ここで本問を見ると、買主Ｂが手付金を支払って、その後、代金の一部（中間金）を支払っています。

つまり、買主は履行に着手しているわけです。

したがって、売主Ａは、手付金の倍額を買主Ｂに償還しても解約手付による解除はできません。