独学合格プログラム

【問題】
Ａ所有の甲地は袋地で、Ａが所有していない回りの土地（囲繞地）を通る通路を開設しなければ公道に出ることができない。Ａは、囲繞地の所有者に代償を支払えば、自己の意思のみによって通行の場所及び方法を定め、囲繞地に通路を開設することができる。

 

【解答】
×

囲繞地通行権　→　袋地を囲んでいる土地で「最も損害が少ない通路」を選んで通行しなければならない

【解説】

袋地の所有者Ａは囲繞地を通行する場合、

原則、袋地を囲んでいる土地で最も損害が少ない通路を選んで通行しなければなりません。

また、必要がある時は袋地の所有者は通路を開設することができます。

例外として、袋地が「共有分割」や「一部譲渡」によって生じた場合は、袋地の所有者は分割による他の分割者の所有地のみ、又は譲渡人の所有地のみを通行することができ、分割や譲渡に関係ない囲繞地を通行することはできません。

囲繞地通行権

原則（もともと袋地だった場合）

袋地を囲んでいる土地（囲繞地）で最も損害が少ない通路を選んで通行しなければならない

例外（袋地が共有分割や一部譲渡で生じた場合）

袋地の所有者は分割による他の分割者（Ａ）の所有地のみ、又は譲渡人の所有地（Ａ）のみを通行することができ、分割や譲渡に関係ない囲繞地を通行することはできない。基本的には「共有分割」も「一部譲渡」も考え方は同じです。