独学合格プログラム

【問題】
商人ではない受寄者は、報酬を受けて寄託を受ける場合も、無報酬で寄託を受ける場合も、自己の財産と同一の注意をもって寄託物を保管する義務を負う。

 

【解答】
×

無償寄託→自己の財産と同一の注意義務　/　有償寄託→善管注意義務

【解説】

まず、用語の確認です。

当事者の一方 （受寄者） が相手方（寄託者）のために物を保管する契約を「寄託契約」と言います。

つまり、預ける側が「寄託者」、預かる側が「受寄者」です。

「商人ではない受寄者」とは、仕事以外で物を預かっている者です。

簡単な例でいえば、友人があなたに書類を一定期間預かっておいてと言って預かった場合です。

この場合、

報酬を受けて寄託を受ける場合には、善良なる管理者の注意をもって寄託物を保管する義務を負い

無報酬で寄託を受ける場合には、自己の財産と同一の注意をもって寄託物を保管する義務を負います。

したがって、「報酬を受けて寄託を受ける場合も・・・自己の財産と同一の注意をもって寄託物を保管する義務を負う。」という記述が誤りです。

「 善良なる管理者の注意義務」と「自己の財産と同一の注意義務」とを比べると、と「自己の財産と同一の注意義務」の方が義務の程度が軽いイメージです。より注意する必要があるのが「 善良なる管理者の注意義務」です。