独学合格プログラム

【問題】
借地人が地代の支払を怠っている場合、借地上の建物の賃借人は、借地人の意思に反しても、地代を弁済することができる。

 

【解答】
○

正当な利益を有する第三者：債務者の意思に反して弁済できる
「借地上の建物の賃借人」は「正当な利益を有する第三者」にあたる

【解説】

問題文の状況を下図で確認してください。

まずは登場人物を把握しましょう。同じ人でも呼び方が複数あるので、呼び方も覚えましょう。

ここで、土地の借主である借地人が地代（土地の賃料）を滞納しているわけです。

そこで「借地上の建物の賃借人」が地代を払うわけです。このような場合において、「借地人」が「借地上建物の賃借人」に対して『地代を代わりに支払わないで！」と言っている場合でも「借地上建物の賃借人」は地代を支払うことができるか？というのが本問の質問内容です。

まず、覚えることは、「正当な利益を有する第三者」は「債務者の意思に反して」弁済できるということです。

そして、「借地上の建物の賃借人」は「正当な利益を有する第三者」にあたります。

したがって、債務者である「借地人」の意思に反して地代を弁済することができます。

※今回、AB間の賃貸借契約において、Aが地代を支払わないと、Cは建物の明け渡しをしないといけない可能性が出てきて、Cは地代を支払うことで、明渡を回避できるという利益があります。これが「正当な利益を有する」ということです。

「正当な利益を有する第三者」と「正当な利益を有さない第三者」