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【問題：消費税10％】
宅建業者Ａは売主から代理の依頼を、宅建業者Ｂは買主から媒介の依頼を、それぞれ受けて、代金4,000万円の宅地の売買契約を成立させた場合、Ａは売主から277万2000円、Ｂは買主から138万6000円の報酬をそれぞれ受けることができる。（Ａ、Ｂは消費税課税事業者）

 

【解答】
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売買の媒介で代金４００万円超　→　「代金の３％＋６万円＋消費税」を上限として「依頼者の一方」から受領できる

売買の代理　→　依頼者から「媒介の場合の報酬額の２倍」を限度に受け取れる

複数の業者が関与する場合、全宅建業者で受け取れる報酬額は上記報酬額の２倍まで　・・・本問のポイント

【解説】

まず、「売買の媒介」の報酬額の上限を計算します。この額が、Ｂが受領できる上限となります。

■売買の媒介の報酬額の上限（Ｂが受領できる報酬額の上限）

宅地の代金が400万円超なので、「3%＋6万円」で計算します。

4000万円×3％＝120万円

これに「＋6万円」をすると、126万円

これに消費税を加えて（×1.1をして）＝138万6000円・・・Ｂが受領できる報酬額の上限

次に、代理業者Ａが受領できる報酬額の上限を計算します。

■売買の代理の報酬額の上限（Ａが受領できる報酬額の上限）

代理業者Ａは、依頼者（売主）から「媒介の場合の報酬額の２倍」を限度に受け取れます。

そのため、138万6000円×2＝277万2000円・・・Ａが受領できる報酬額の上限

■最後に、全宅建業者が受け取れる報酬額は上記報酬額の２倍までなので

ＡとＢが受領できる報酬額の合計額は277万2000円です。・・・①

したがって、本問のように「Ａは売主から277万2000円、Ｂは買主から138万6000円の報酬をそれぞれ受ける」と合計額が277万2000円（①）を超えるため違反となります。Ａが売主から277万2000円を受領したのであれば、Ｂは買主から１円も受領できません。