平成27年 問27-2 免許の基準
C社の政令で定める使用人Dは、刑法第234条(威力業務妨害)の罪により、懲役1年、執行猶予2年の刑に処せられた後、C社を退任し、新たにE社の政令 で定める使用人に就任した。この場合においてE社が免許を申請しても、Dの執行猶予期間が満了していなければ、E社は免許を受けることができない。
C社の政令で定める使用人Dは、刑法第234条(威力業務妨害)の罪により、懲役1年、執行猶予2年の刑に処せられた後、C社を退任し、新たにE社の政令 で定める使用人に就任した。この場合においてE社が免許を申請しても、Dの執行猶予期間が満了していなければ、E社は免許を受けることができない。
【解答】
○
執行猶予付き→猶予期間が満了すれば欠格ではなくなる
【解説】
考え方の流れを押さえましょう!下記2ステップを一気に考えるのではなく、1ステップごと考えること!
まず、今回懲役刑を受けているのは「政令使用人D」です。つまり、D本人は欠格です。
ではいつまで欠格か?
執行猶予期間がついているので、執行猶予期間が満了するまで欠格です。
ここまでが第一ステップ
ここから第二ステップ
では、C社はどうか?本問によると、懲役刑を受けた時点ではDは「C社の政令使用人」ですが、現在は退任してE社の政令使用人となっています。
つまり、Dの政令使用人に欠格者は在籍していないので、C社が欠格ではありません。
一方、E社は政令使用人に欠格者であるDが在籍しています。つまり、E社は欠格です。
E社の欠格の期間は「Dの執行猶予期間が満了するまで」です。
ここで質問内容は、「Dの執行猶予期間が満了していなければ、E社は免許を受けることができない」〇か×か?という内容です。上記の通り、〇です。
▼Dの執行猶予期間が満了すれば、Dは欠格ではなくなり、同時にEも欠格ではなくなります。=DもE社も免許を受けることができます。
▼威力業務妨害の罪で「罰金刑」を受けた場合は欠格か?
→欠格ではない。
重大な犯罪をした者(罰金刑)
下記内容は、取引士の登録欠格も同様です。
例1:
Aさんが暴行罪で罰金刑を受けた場合、刑の執行が終わって(罰金を納付して)から5年間は免許を受けることができません。
もし、Aさんが道路交通法違反で禁錮刑に処せられた場合は、「④重大な犯罪をした者(1)」に該当するので刑の執行が終わってから5年間は免許を受けることができません。
▼語呂合わせ
「宅配を受けた暴力団が罰金を支払って欠格」
宅→宅建業法違反
配→背任罪
暴→暴力的な犯罪
※現場助勢罪は傷害罪・傷害致死罪の犯罪が行われている現場で、けしかけたりはやし立てたりする罪なので、これも暴力的な犯罪とみなし、罰金刑で欠格としています!
平成27年・2015年の過去問
| 問1 | 民法の条文 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 問2 | 虚偽表示 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問3 | 賃貸借・使用貸借 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問4 | 時効 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問5 | 占有 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問6 | 抵当権 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問7 | 抵当権 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問8 | 同時履行の抗弁権 | ア | イ | ウ | |
| 問9 | 判決文 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問10 | 相続 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問11 | 借家権 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問12 | 借家権 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問13 | 区分所有法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問14 | 不動産登記法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問15 | 都市計画法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問16 | 都市計画法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問17 | 建築基準法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問18 | 建築基準法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問19 | 宅地造成等規制法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問20 | 土地区画整理法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問21 | 国土利用計画法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問22 | 農地法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問23 | 贈与税・相続時精算課税制度 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問24 | 固定資産税 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問25 | 地価公示法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問26 | 免許の要否 | ア | イ | ウ | エ |
| 問27 | 免許の基準 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問28 | 媒介契約 | ア | イ | ウ | |
| 問29 | 重要事項説明 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問30 | 媒介契約 | ア | イ | ウ | エ |
| 問31 | 重要事項説明 | ア | イ | ウ | |
| 問32 | 重要事項説明 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問33 | 報酬計算 | ア | イ | ウ | |
| 問34 | 8種制限 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問35 | 取引士 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問36 | 8種制限 | ア | イ | ウ | |
| 問37 | 業務上の規制 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問38 | 37条書面 | ア | イ | ウ | エ |
| 問39 | 8種制限 | 1 | 改正民法に伴い削除 | 3 | 4 |
| 問40 | 8種制限 | ア | イ | ウ | |
| 問41 | 業務上の規制 | ア | イ | ウ | エ |
| 問42 | 営業保証金・保証協会 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問43 | 監督処分 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問44 | 案内所 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問45 | 住宅瑕疵担保履行法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問46 | 住宅金融支援機構 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問47 | 不当景品類及び不当表示防止法 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問48 | 統計 | - | |||
| 問49 | 土地 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 問50 | 建物 | 1 | 2 | 3 | 4 |
